The Hotelier / Oso Oso / Prince Daddy & The Hyena / Origami Angel Japan Tour 2023

Nothing Feels Real & Counter Intuitive Records presents:
“The Hotelier / Oso Oso / Prince Daddy & The Hyena / Origami Angel Japan Tour 2023”
Poster by Ann Escamilla

現行エモ “オールスター" ツアー開催決定!アメリカからThe Hotelier・Oso Oso・Prince Daddy & The Hyena・Origami Angelの4バンドを招聘して8日間のツアーを主催します。

本ツアーは、アメリカのエモレーベルCounter Intuitive Recordsとの共催で、来日するいずれのバンドも過去にリリース歴あり関係性が深いことから、同レーベルの協力のもと4バンド同時という異例のツアーが実現します。

なお、チケットは会場・バンド・プレイガイドによる販売は行わず、Nothing Feels Realのストア限定 (こちら) で販売いたします。

これまでにアメリカはもちろん、世界で一度も実現したことのない奇跡的なラインナップ。ぜひこの機会をお見逃しなく。

We’re teamed up with Counter Intuitive Records on this one and it wouldn't be happening without their help. So grateful to get to make this happen. Tickets available now - if you would like to purchase tickets it please head to our store (here). It should go really quick so grab your tix while you can.

チケット(全日程共通):前売り:8,500円 / 当日:9,000円
ご購入はこちらから

9/17のみOrigami Angelの出演なし
* w/o Origami Angel


ツアー詳細:
9/17(日) 東京・浮間船渡TRINITYスケートパーク *
with: And Protector / 家主 / Mugwumps / Morethan
Food / Drinks: えるえふる (eruefuru) / chamame / calmside coffee
Doors at 13:00 / Show at 14:00


ツアー初日は渾身のグッドメロディ祭り。ブッキング始動直後に本公演のみOrigami Angelが不在となることが確定し、そんな中でいかに面白いものに仕上げていくかがテーマでした。

USパンクと日本のパンク/ロックを絶妙な塩梅で濾過して独自のテイストで抽出したAnd Protector。ポエトリーリーディングを多用する独創的な歌い回しに、高揚感を煽るような絶妙な緩急の多用は多くのフォロワーを生み出し一つのムーブメントを生み出したと言っても過言ではないでしょう。3ピースになってよりパンクになった彼らは必ずやいいライブを見せてくれるはず。APは浮間舟渡TRINITYでライブの経験があるのですが、バチバチに決まり狂ったライブ映像があるのでこちらをご覧になって遊びに来ていただけたらいっそう楽しみになるはず。

シンガーソングライターとしても活躍する田中ヤコブさん率いる4ピースバンド・家主。「等身大寄り添い歌謡パンクス」とでも称すべきか、家主はとにかくありのままの自分でいいんだと包み込むように再確認させてくれるバンドだと思います。怒りや悲しみを原動力に、それをポップスとして、天才的なメロディーセンスに載せてキャッチーに仕上げるーー。哀愁に満ちていて悲哀的だけれど、自身の置かれた状況を悲観しているかといえばそうではない。嘆きではあるけれど、あくまで文学的な語り部で説くとてつもないリリックセンス。歌メロも楽曲構造も本当に天才。「まだくたびれた服を着たまま エサのない釣り糸を泳がせていたい / 心の隙間埋めてくれるために 僕にできることがないことに気づいちゃう」なんて惹きつける力のあるリリックなんだろうと。書き出せばキリはないですが、KLONNSのメンバーの方がおられたりパンクシーンとも密接に関係のある家主が絶大な存在感を見せてくれるはず。

東京のメロディック/ポップパンク3ピースMugwumps。The Ergs!やThe Lillingtons的なポップパンクを初期Blink-182的なドタバタメロディックで溶いたような、一聴するとやみつきになるようなキャッチーなメロディが最たる魅力。あっさりしているのに後を引くような味わい深さで気がつけば口ずさんでいるような類稀なメロディーセンスが特徴。個人的に15年前ぐらいからずっとずっとファンで、もうすぐ20年選手になるようなベテランですが今でも現役でやってるのが本当にうれしい。

横浜のメロディック番長との呼び声も高い3ピースMorethan。「"Shed" 期のTitle Fight直系」と表現してどれくらいの人に刺さるかわかりませんが、そのアグレッシヴで芯の強いメロディックパンクは、ミディアムからファストに突っ走る緩急が実に絶妙で、泣きのギターにベースとドラムが最高の具合いで絡み合って、音源の良さも去ることながらライブでの最高配合度感がとてつもないなと、いつライブを見ても心を突き動かされるパワーのある3人です。

この日は新代田の居酒屋・えるえふる、都立家政のカレー屋さんchamame、そして中野のコーヒー屋さんcalmside coffeeにフード/ドリンクを出店していただく完全DIYフェス仕様でお送りします。どのバンドもたっぷり長めのセットを予定していますが、家主とOso Osoは50分のロングセットでダブルヘッドライナーでやります。

9/18(月・祝) 大阪・心斎橋SUNHALL
with: falls / 柴田聡子 (Satoko Shibata)
Doors at 15:00 / Show at 15:30
*開場・開演時間が繰り上がりました*


2日目はSSW柴田聡子さん x 東京のトゥインクルエモfallsを大阪で、SUNHALLという大箱というどこをとっても稀有な組み合わせ。

Oso Osoという「現行インディーロックにおける最重要バンドのひとつに組み合わせるべき日本のアーティスト」を考えた時に真っ先に浮かんだのが柴田聡子さん。慎まやかだけど力強く、たおやかで温かく包み込むような歌声とメロディ。どこか照れくさくてくすぐったくなるような心地よさと聴く人に寄り添うようなリリックセンス、郷愁感もありながら非常に魅力の多い柴田さんの音楽。インディーロック畑やエモ畑、パンクが好きなみなさんにも絶対に刺さるはずだし、逆も然りでOso Osoをはじめ来日バンドの数々に刺さる柴田さんのファンの方もいてくださったらいいなと思っています。柴田さんの目下最新作「ぼちぼち銀河」のリード曲「雑感」のラストの一節「給料から年金が天引かれて心底腹が立つ」は最高の名リリック。柴田さんはバンドセットで演奏されることも多いですが、この日は弾き語りでお送りします。

fallsは日本のエモシーンを牽引し続ける東京の3人組。彼らが結成した2012年頃はエモリバイバルムーブメントという大きなトレンドが全盛期にあって、今回来日するThe HotelierやOso Oso、Prince Daddy & The Hyenaはまさにそのムーブメントの渦の中にいたバンド。とりわけThe Hotelierは伝説的な作品を産み落とし、その名を広く知られることとなったわけですが、Topshelf RecordsやCount Your Lucky Stars、Tiny Enginesなどといった数々のUSレーベルの台頭の裏で、日本で頭角を現したのがfallsでした。アメリカで爆裂なトレンドになっている音を日本人の歌謡曲的な解釈も載せながら、地下で這うようにキラキラしたメロディに等身大なリリックでシーンを揺るがしていたのが彼ら。結成10年を超え遂に今夏リリースした1stアルバム "Martyr" は方々で絶賛の声を浴びる傑作で、エモ第4世代もエモ第5世代も入り混じる今回のツアーに、日本代表のひとつとしてfallsが花を添えてくれます。

柴田さんとfallsという組み合わせ、しかもそこにOrigami AngelもいてThe Hotelierもいて、Pdaddyもいて、Oso Osoもいて、というそんな豪華なメンツがあっていいのかという。きっと誰も予想しなかった組み合わせだと思いますが、ぜひ楽しんでもらえたらうれしいです。この日は全バンドロングセットでトリはOrigami Angel。60分のフルセットでお送りします。

9/19(火) 京都MUSE
with: ANORAK! / by the end of summer
Doors at 16:45 / Show at 17:15


3日目はANORAK!by the end of summerという日本のエモを代表する2組とともに。箱の大きさもロケーションもさまざまな今回のツアーにおいて、平日の京都で面白い組み合わせを企んだときに真っ先に浮かんだのがこの2組。「A!とバイサマなくしてエモツアーは成立せず」というのはかねがね思っていることで、立ち位置も影響力も非常に魅力的な共通項が多いのが2組です。

The 1975beabadoobeeら大物にSpotifyで見つかってプレイリストにインされインターネットバンド的にその名を世に轟かせることとなったby the end of summer (バイサマ)。元々2015年あたりにBandcampに猫ジャケのHe Forgot How to Runをあげたことでじわじわ界隈でSnuffy Smilesとエモリバイバルの系譜を踏んだやばいバンド出てきたなみたいな感じで話題になっていた記憶がありますが、気づいたら世界レベルの認知度に上り詰めていた彼ら。結果として来日4バンドの元にも彼らの名は轟いているのだからすごいなと思います。長らく新曲から遠ざかっているイメージもありましたが、最近遂に新曲を作って演奏しているという噂を耳にしているので、これからますます楽しみな存在。同じ大学で組んで10年近く一緒にバンドやるってすばらしいですよね。

ANORAK!をはじめて聴いたのはまだ!がつく前で、当時は荒削りで未完成な感じがとてもいなたくて最高だった印象があって。それがくだらない一日とのSplitで一気に頭角を表しほどなくしてアルバムを出すと破竹の勢いで出世街道まっしぐら。日本では陽の目を浴びることは難しいだろうと誰もが思っていたエモというジャンルを取り繕うことなくまっすぐにメロディックにポップパンクに激情に、オートチューンみたいな離れ業も駆使してぶつけて完全に全方位から支持されまくってる若き才能の塊。全速力で走りすぎてて夢あって完全に推せる4人。あえて彼らを京都にブッキングしたのはバイサマと組み合わせたいから、平日でぶちかましてほしいから。それだけです。

Pdaddy → バイサマ → Oso → The Hotelier→ A! → Origami Angelの流れ、完全に最高だと思います。学校や仕事帰りでも十分に楽しめるタイテなのでぜひみなさんお誘い合わせのうえ足をお運びください。フロアライブゼロ距離で完全にやばい日やりましょう。


9/21(木) 愛知・名古屋CLUB UPSET
with: good luck with your fun
Doors at 16:00 / Show at 16:30
*開場・開演時間が繰り上がりました*


4日目は名古屋のトゥインクルエモ good luck with your fun と彩る木曜日の夜。名古屋でエモといえばglwyf、京都でいうA!とバイサマ、東京のfallsみたく、彼らも日本の小さなエモシーンを支える重要なバンド。おそらく日本で一番エモリバイバルしてるのは彼らで、I Love Your LifestyleにCSTVTにGlocca MorraにSportよろしく至高のエモフレーズにSnuffy SmilesにNo Idea Recordsあたりの渋メロディックへの愛が詰まったフレーズをめちゃくちゃ絶妙な塩梅で盛り込んでいて、それでいてとにかくキメをめちゃくちゃ多用するのが彼らの特徴。
エモには不可欠な「未完成ないなたさ」だったり甲高いボーカルだったり、彼ら自身が一番エモ好きなんだろうな、というあの頃のエモリバイバルサウンドがど真ん中に詰め込まれているのがgood luck with your funというバンドだと思っています。今回来日する4バンドが好きな人はもれなくハマること請け合いの名古屋を日本を代表するエモバンドのひとつです。

この日は来日4バンドは他のどこよりもロングセットでお送りします。京都同様に名古屋もフロアライブ。Origami AngelとThe Hotelierは60分セットです。

9/22(金) 東京・渋谷WWW X
with: ミツメ
Doors at 16:30 / Show at 17:00
*開場・開演時間が繰り上がりました*


ミツメの4人をお迎えしてWWW Xで迎える5日目。このツアーが決まったときに絶対一日どこかでWWW Xみたいな大きな箱で観たいと即座に押さえて、ダブダブなら絶対ミツメ!とブッキング。多分な郷愁感を孕み、唯一無二の物憂げな雰囲気は、一度聴くと誰もが惹き込まれる強い力があって、何を聴いてどういうアウトプットをしたらこんなメロディメーカーになれるんだろうというくらいどの曲もセンスに満ちた天才的なキャッチーさ。めちゃくちゃ最高の映画を観た帰り道に散歩しながら、または珈琲など嗜みながら劇中の余白を埋め合わせるような、そんな感覚に浸らせてくれるのがミツメの奏でる旋律だなあと、楽曲一つひとつの作品やストーリー性を聴き手が膨らませていくような、そんな風にさまざまな感情を思い起こさせてくれるすばらしい楽団だと思います。ベタかもしれないけどエスパーがとにかくずっとずっと好きで、「時には君を知りすぎたつもりなのに 瞳の奥に 何もかもわからなくて」というパンチライン、その語り口もすばらしく、一度虜になったら抜け出せないそんな魅力を持つ4人組が本公演に花を添えます。

トリのOrigami Angelは50分、その他はすべて40分。贅沢なタイテでお送りします。

9/23(土) 東京・新宿ACB LOW TICKET
with: Four Tomorrow / グソクムズ
Doors at 15:00 / Show at 16:00
*開場・開演時間が繰り上がりました*


新宿ACBで迎えるセミファイナルはシティポップ x 渋メロディックの大本命揃い踏みの奇跡みたいなバンド2組がご出演。

ひょんなことから「夢にならないように」を耳にしてからというもの、筆舌に尽くし難いほどに、あまりに耳心地の良いメロディーに心を鷲掴みにされたグソクムズ。はっぴいえんどやキリンジを彷彿とさせる、聴けばたちまち情景が浮かぶような郷愁感溢れるグッドメロディー。温かく包み込むように心を躍らせる極上のポップさ。本当にいい音楽を聴いたときに感じるあの「初めて聴くのに懐かしさを覚える耳心地の良さ」が彼らにはあって、それはもう美しすぎてまぶしいくらいで、彼らもまた一聴すればもう虜になること請け合いのとてつもない魅力が詰まっています。当然多くの人が来日バンドを目的に足を運んでくれると思いますが、グソクムズを知らない方にも、絶対に刺さるものがあるはずと意図して構成した組み合わせ。今回のツアーは海外のお客さんが3割ぐらいいて、こういう機会は必ずやさまざまな意義を持つはずと信じています。

Four Tomorrowは東京のDIYパンクシーンを20年以上に渡って支える燻し銀メロディックパンク。The Hotelierの来日が決まった時に即座に絶対に4Tだと息巻いて暑苦しいメッセージを送ったらとても温かく受け入れてくれました。かつては大合奏会というライブハウスやスタジオを複数巻き込み100バンド近いバンドを巻き込んだ超DIYサーキットイベントを組み、日本だけでなく世界へも積極的にアプローチを続けてきた東京DIYパンクシーンの先駆者と言える存在。ラフメロディックやイーストベイパンク、メロディックパンクが好きだと言う人も、細かいジャンルはよくわからないけどという人にも、熱く心を掴むようなその音楽性に勇気づけられた人は数知れず。涙なしには見られない最高の光景が広がると確信しています。

グソクムズ → Oso Oso → Prince Daddy → Origami Angel → Four Tomorrow → The Hotelierは贅沢すぎてすでに大団円感がすごい。来日バンドは45分のロングセットです。どうかお見逃しなく。

9/24(日) 東京・吉祥寺WARP SOLD OUT
with: falls / SAGOSAID
Doors at 15:00 / Show at 16:00

吉祥寺WARPで東京のインディーロックSAGOSAIDと同じくトゥインクルエモfallsと迎える千秋楽。

SAGOSAIDは今夏リリースしたアルバムがとにかく最高で、beabadoobee, Charlie Bliss, Speedy Ortiz, Fazerdaze, The Bethsあたりのキャッチーでポップで偏屈さも兼ね備えたインディーロックを90年代J-POPで味付けしているようなサウンドが特徴。スッと自然に沁み入るのに噛めば噛むほど味がしてきて、隠し味や遊び心もふんだんに撒かれていて、とにかくインプットとアウトプットが半端ないバンドだと、聴くほどに観るほどに毎回新しい魅力を発見させてくれるようなそんなバンドだと思っています。人を選ばずめちゃくちゃわかりやすいポップでロックな音を鳴らしながら、玄人好みのやばい展開も持ってくる、これが売れなきゃ嘘じゃない?て思うくらい最高のバンドです。満員のWARPSAGOSAIDって完全に壮観だし、それこそ海外のお客さんに絶対に刺さるはずだと思っているので、彼女たちの演奏はもちろんですが、お客さんの反応も含めてとても楽しみです。

fallsは大阪に続き本ツアーで唯一二度出演するバンド。数々のエモバンド・パンクバンドのライブがWARPで開催されてきて、そうした感動的なライブの一幕にはfallsがもれなくいました。この4バンドがWARPのような狭小キャパで観れるやばさは当然のことながら、ここで千秋楽を迎える意義、そしてそれを日本のエモリバイバルサウンド黎明期からシーンを支えてきたfallsと迎える意義は非常に大きいと思っています。とりわけ "エモオールスター" とも言えるこの4バンドの組み合わせにはfallsなくして締めくくれないだろうと、そういう想いを込めました。

これだけさまざまな仕掛け、さまざまな想いを込めて創り上げてきたツアーのファイナルをこうしてfallsと締めくくれることを誇りに思いますし、ANORAK!やバイサマ、good luck with your funなどももちろんですが、エモシーンをパンクシーンを少しでも盛り上げる何かきっかけの一つになればいいなと微力ながら期待を寄せて。

ラストも全バンド45分フルセットです。ぜひとも思う存分楽しんでください。

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The Hotelier (Massachusetts, US / Dreams of Field Recordings)
 

アメリカj・マサチューセッツのエモ/パンクバンド、The Hotelier。世界最高峰のインディー・ミュージックの祭典Pitchfork Festivalに出演し、 Jimmy Eat World・Cloud Nothings・The Get Up Kids・Title Fight・Modern Baseball・Little Big League (現在のJapanese Breakfast) 等名だたるバンドとともにツアーするなど、数々のバンドに影響を与えてきたレジェンド。


2014年にリリースした2ndアルバム “Home, LIke Noplace Is There” は、アメリカの老舗メディア “SPIN” の「2010年代ベストアルバム101選」に選出され、エモリバイバルムーブメントにおける金字塔として知られる。2019年を最後に活動をストップさせ、一度は解散も囁かれた彼らが実に5年ぶりとなる本格始動の地に選んだのは日本。今回、このオールスターツアーが実現するのもレジェンド・The Hotelierがいてこそ。ぜひあなたも伝説の目撃者に。

The Hotelier • FULL SET • Boston, Ma • 12.19.21 

The Hotelier (playing "Home, Like Noplace Is There" in full) @ The Fest 13 2014-11-02
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Oso Oso (New York, US / Triple Crown Records)

アメリカ・ニューヨークのインディー・ロックバンドOso Osoは、Jade Lilitri (ex-State Lines) によるソロプロジェクト。Jade自身が「ロックでガレージで、パンクでポップ・ミュージックでもあるのがOso Oso」と称するそのサウンドは、エモという音楽ジャンルの一つの理想系のひとつといっても過言ではないだろう。


事実、“Basking in the Glow” (2019)、“Sore Thumb” (2022) は、アメリカの大手音楽メディアPitchforkにて2作連続で “Best New Music” のタイトルを獲得している。小学生の時にBrand New “Deja Entendu” と Taking Back Sunday “When You Want to Be” に衝撃を受け音楽を始めたというJadeの奏でる音楽は、 The Get Up Kidsや、Weezerなどパワーポップ的な音が好きな人にもドンピシャな最高のグッドミュージック。その圧倒的なメロディメイカーっぷりにぜひ酔いしれていただきたい。

Oso Oso - reindeer games (Official Video)

Oso Oso - Full Performance (Live on KEXP)

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Prince Daddy & The Hyena (New York, US / Pure Noise Records)
 

アメリカ・ニューヨークのパワー・ポップ/パンクバンドPrince Daddy & The Hyena。アメリカのDIYパンクシーンでカルト的人気を誇る急先鋒で、ギター・ボーカルのKory自ら「ディズニーのサウンドトラックをパンクバンドが作ったら」と称するそのサウンドは、“ドラマティックさ・パンク感が増したWeezer” というとわかりやすいだろうか。



現在は、ポップ・パンク/ハードコアレーベルの老舗Pure Noise Recordsに所属。DescendentsやJoyce Manor、Citizenのツアーに全帯同するほか、MacsealやDrug Church、Anxiousを招いてヘッドラインツアーをするなど完全にシーンの「頂」が見えつつある彼ら。アメリカでは2,000人規模のライブハウスをツアーするなど圧倒的なファンベースを獲得し躍動する彼らの圧巻のライブパフォーマンスをぜひその目に焼き付けてほしい。

Prince Daddy & The Hyena - "El Dorado" (Official Music Video)

Prince Daddy & The Hyena - "A Random Exercise in Impermanence (The Collector)" (Official Music Video)

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Origami Angel (Washington D.C., US / Counter Intuitive Records)
 
アメリカ・ワシントンD.C.のエモ第5世代筆頭、Origami Angel。ギター・ドラムの2ピース編成で、“エモリバイバルをポップ・パンクで味付けした” とでも言うべきサウンドが特徴。


エモを基盤に、マス・ロック/メロディック・パンク/イージー・コア/グラインド・コアなど、さまざまなジャンルも踏襲し、既成概念をぶっ壊す斬新なスタイルでデビュー直後から耳の速いリスナーを中心に話題を集める。2019年に1stアルバム “Somewhere City” をリリースすると瞬く間にその名は世界に轟き、2021年には2ndアルバム “Gami Gang” のリリースでその人気は絶頂に。2023年には新作ミックステープ “The Brightest Days” をリリースし、世界中で大旋風を巻き起こす中で果たす待望の初来日。現行エモ最前線の輝きを目の当たりにしてほしい。

Origami Angel - Doctor Whomst (Official Music Video)

[hate5six] Origami Angel - November 16, 2022

/// Nothing Feels Real & Counter Intuitive Records 2023 ///
主催・制作:Nothing Feels Real